[開催レポート]Local Action Program‐DAY2‐「企画作りのポイントを知る」
こんにちは!
Local Action Program運営事務局です。
8月30日(月)に行われたDAY2への参加人数は学生23名。スタッフも入れて総勢30名以上がオンラインで一堂に会しました。
DAY1からの2週間、まちに足を運んだり、作戦会議を繰り返してきました。企画作りで心掛けることについてのレクチャーを行ったDAY2の様子をご紹介します!
Local Action Programとは?
「霧島と共に挑戦する」「まちにダイブ」が合言葉。霧島市を舞台に、学生・企業・地域が垣根を超えて、地域課題に向き合いながらソーシャルビジネスを創出する3ヶ月間の実践型プログラム。仲間と共に地域に飛び出し、学びと実践を繰り返しながら、参加者一人一人の「自分らしい働き方」を探求していきます。
まちに飛び出したメンバーのみなさんと再会
DAY1以降、参加者は、各チームに分かれてオンライン作戦会議やまちあるきをしながら、お互いを知り合い、まちに触れてきました。
オンラインで繋ぐのも今回で2回目。受付も参加者の接続もスムーズに進みました。
今回は、チーム関係なくランダムでブレイクアウトルームに分かれてのチェックイン!画面上でお互いの顔は見ていても、違うチームのメンバーと話すのは初めて…!
お互いの自己紹介や、各チームで取り組んでいる内容を中心に話し、親睦を深めました~
プロジェクトを作るうえでのポイント
自己紹介のあとは、騎射場のきさき市の企画に触れました。それをもとに、プロジェクト作りの心掛けることを学んでいきます。
騎射場のきさき市とは?
市電「騎射場」電停沿いの軒先やガレージ、空き店舗などを特別にお借りし
その日1日だけのマーケットが騎射場に出現します。あなたとわたしがつながるためのちいさな「しかけ装置」として、2015年に始まりました。毎回実行委員に社会人や学生、主婦など、多様なみなさんが作るマーケットです。
Local Action Programでは、学生が5つのチームに分かれて、プロジェクトを企画・実行していきます。
「プロジェクトを考えて、行動に移すのは難しそう…」という声も多いのですが、ポイントさえ分かれば、チームメンバーやパートナー企業や地域の方々と協力し、プロジェクトを作り上げることができます。講師を務める須部貴之さんには、地域でプロジェクトを作り上げる際の抑えておきたい大事なポイントを解説してもらいました!
「小さく生んで大きく育てる」/ 株式会社KISYABAREE 須部貴之さん
企画作りでは、まず時代の変化を捉えることを意識するのが大事だそうです。
この先どんな時代になりそうか、どういう世界になりそうか、どういう地域になりそうか、ちょっと考えてみてください。3年前、コロナウイルスが流行し、マスクをしないと外に出れない日々がくることを想像していましたか。
感染症が世界で流行することは、100年に1度あるかないか。経済が大暴落したリーマンショックも、生きている間にまた起きるかもしれない。
時代の変化を捉えることで、その時代に合ったプロジェクトを企画することができる。だからこそ、この先どういうことになりそうかということをイメージしていくことが必要になっていくんですね。
次に、これからどんな場が求められそうか。
やりたい企画が、もしかしたら時代に合わないかもしれない。したがって、今・これからの時代に合っているかどうかを見極める力が必要になってくるとのことです。
新聞を読んだり、人の様子を見たり、テレビやネットで色んな情報を取り入れたりして、どんな場が求められそうか、日々そういった目線を持つことが大切ですね。
「今の世の中に正解はない。正解がない中、自分で創り出さないといけない状態だ」と話ます。須部さんは、5年前から時代を先読みして、様々なプロジェクトを行っているそう。そんな須部さんも「時代の流れが早いので、追い越されているかもしれない。。。」と。。。
「もしかしたら、学生の方が時代に敏感だったりするので、面白いプロジェクトを、時代にマッチングしたプロジェクトを作れるかもしれない」
「正解がない、つまり不正解もありません。こんな世の中だからこそ、失敗を恐れず、どんどん自分たちでプロジェクトを作り上げていってほしい」と伝えてくれました。
ただ、その中でも、須部さんが参加者の学生に1番気をつけてほしいポイントとしたのが「やりたいこと、やれること、求めれること」を総合的に考えて、尖らせることが大事、ということ。須部さんも企画作るとき、これしか意識してないそうです。
「あなたでなければ、ここでなければ、いまでなければ」
有名な建築家の大島芳彦さんの言葉です。
大島さんの言葉を借りるなら、「学生のあなたでしかできないこと、霧島の場所でしかできないこと、今じゃないとできないこと。この時代で求められていることなのか、場なのか」
ここを1つの軸として自分たちのプロジェクトを立ち上げていくべき、と須部さんは伝えてくれました。
最後に須部さんが、番外編として「地域で良く起こる問題あるある」を紹介してくれました。笑
必ず起きます。聞いてないよ問題!
若い人たちがなにかイベントやプロジェクト起こすと、地域の中で、「私そんなことがあるって聞いてないよ!」ということが起きます。しっかりと地域の方々に挨拶をすることで、協力的になってくれます。だから、地域の方々に挨拶を忘れないように。
次に、騒音問題。公園を使って、音楽を流すと、地域の方々からの通報で、警察がきたことがあります。そのような方々に毎回電話で連絡するようになると、警察こなくなりました。こういうこともあるんだってことで、地域住民の方々に気を使ってください。
最後に、身内問題。身内だけで、盛り上がるのではなくて、あなたもおいでよ、一緒に盛り上げようよとこちらから呼びかけて、巻き込んでいくことがすごく大事になってきます。
問題あるあるで伝えたかったことは、地域の方々とコミュニケーション不足にならないように、気をつけてくださいねってこと。コミュニケーション不足がほとんどの問題です。プロジェクトを行うための運営上の問題は、1、2割。なにか問題が起こるとしたら、地域の人やプロジェクトチームのなかでの相手とのコミュニケーション不足が約8割以上です。
人とのコミュニケーションをどうやって心地よくとるかが、すべてのプロジェクトうまくいくコツですね。
さて、DAY2ということで、少しずつチームメンバーと仲良くなっている途中。参加者の皆さんには、自分がどのような思いや価値観を持っているか、どんどん伝えて、行動して欲しい。意見が異なることもあると思います。そのときはお互い認め合いながら、言葉に気をつけながら、心地よいチームを作っていってください。ただ、なにか違和感を感じたら見過ごさないでください。プロジェクトを起こす上で、関係性はとても大事。まずは、仲良くなって、言いたいことを言い合える関係になることがすごく大切です。
ことで、DAY2はここまで!
各チームで須部さんのお話を参考にし、企画について話し合い、DAY3へと続きます!
最後は、写真撮影で終了です
参加者の声をご紹介
・須部さんのお話で、人を巻き込むことの大切さを改めて感じた。
・まちづくりの仕掛けに関してヒントを得ることができた。
・自分たちのチームにしかできない企画を実践することが大事。
・人の意見や考えを交えることはすごい楽しい。
・地域を盛り上げたいという気持ちが全体から伝わった。
・メンバーの人たちが自分の全く見ていない点までみていて勉強になった。
・他のグループの発表と講評を聞いて、自分たちにはないようなアイデアや具体的な戦略だったりを知ることができた。
・言いたいことを言うことや分からないことをそのままにしないことが大事だと思った。
・1つ1つの意見は良くてもまとめると、微妙になってしまう難しさに気づきました。
・DAY1よりも、はっきり明確な意見や考えがすんなり出るようになって、毎回成長している部分があるなと嬉しく思った。
お問い合わせ先
ご質問などは下記へお問い合わせください。
Local Action Program 運営事務局
(合同会社hataori 内)
担当:たかはし くうが
TEL:080-4282-6681
Mail: info@hataori.co.jp
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主催:霧島市
企画・運営:合同会社hataori
協力:株式会社KISYABAREE
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※このLoccal Action Programは、令和3年度市町村振興宝くじ助成事業により開催するものです。