[開催レポート]Local Action Program-DAY3-「合宿2日目は分散開催!」
こんにちは!
Local Action Program運営事務局です!
8月31日(火)に行われたDAY3への参加人数は、23名。
チームごとで各拠点に集まり、対面での分散開催を実施しました。
Local Action Programとは?
「霧島と共に挑戦する」「まちにダイブ」が合言葉。霧島市を舞台に、学生・企業・地域が垣根を超えて、地域課題に向き合いながらソーシャルビジネスを創出する3ヶ月間の実践型プログラム。仲間と共に地域に飛び出し、学びと実践を繰り返しながら、参加者一人一人の「自分らしい働き方」を探求していきます。
対面でチームメンバーと顔合わせ
オンライン上では、何度も顔合わせているけど、対面でチーム全員で顔合わせるのは、初めて!というチームもありました!
対面なので、グランドルールを少し変更!
特に意識してほしいことは、2つ。
「自分の思いをしっかりと表現すること」
「相手の話と想いに寄り添うこと」
これを意識しながら、進めていきましょう!
ロジカルシンキングを学ぼう!
各チームでチェックインのあとは、ロジカルシンキングの手法を実際に体験することで、課題の抽出やアイデア出しの仕方を学ぶ時間です。講師を務める松本一孝さんには、各チームに分かれプロジェクトを考える上で、課題や目的などを整理しやすくする手段について解説してもらいました。
「課題をロジカルに分析し、クリエイティブに解決していく」
/株式会社PBOOKMARK 松本一孝さん
「早速ですが、自己紹介を考えてください。ルールは、1つだけ。自分のハッシュタグを2つ考えてください。後のワークでこのハッシュタグは使います。」
そういって始まった松本さんによるプレゼン。
ロジカルシンキングとは、その名の通り、論理的にロジカルにシンキング、考えることを指します。思考法の1つで、脳内にあるバラバラな要素を抽出して、整理する技術です。
ロジカルシンキングするとどういったことが起きるのかって気になりますよね?
例えば、分析力が向上したり、問題解決能力が向上したりします。仕事や友人関係の構築など様々な場面で活用できる万能な思考法です。
ただ、これは学んですぐにできるってことではなく、毎日毎日そういう考え方をすることで、論理的な考え方が身に付いていくそうです。筋トレと同じですね!
だから、意識的に自分たちの生活にも活かしていくことが重要だそうです。
ただし、あくまで思考法の1つであり、ロジカルシンキングだけに依存したらいけないとよく言われるそうです。その他の思考法としてクリティカルシンキング(批判的思考)、ラテラルシンキング(水平思考)などがあり、このほかにも色々な考え方があるので、その中の1つの思考法として、ロジカルシンキングを知っておいてくださいね。
早速、ロジカルシンキングで使われるフレームワークを2つ学んでいきましょう!
まず、ロジカルシンキング手法の1つ、ロジックツリー。
ロジックツリーとは、論点に関連した要素をツリー状に分解していく方法です。分解していくと形がツリー状になっているので、ロジックツリーと言われています。ロジックツリーを作ることで、論点に対して、要素を分解し、論点の全体像を上からみることができるそうです。
ロジックツリーの作り方を踏まえて、今回考える論点は「自分」
先程、自分で作ったハッシュタグをもとに、自分をどんどん因数分解していきましょう!
「松本一孝」さんを分解した例を参考にします。
「様々な職種」の経験があることと、「アウトドアが好き」、この2つを大きなハッシュタグとして考えてみました。
まず、私がいます。ここに様々な職種、アウトドアが好きというハッシュタグが生まれて、まず、2つに分解できました。それをどんどん分解していくと今、私自身、実はこういった要素に分解されることが分かります。要は、「松本一孝」という人間は、こういう人ですよって、先ほどのハッシュタグより深堀った自分の説明ができるようになりますよね。
ロジカルシンキングをする上でコツが2つある、と松本さんは言います。
1つ目は、MECE。MECEってどういう言葉なのかというと、要素を分解する際に、漏れやダブりがあっちゃいけないよね、っていうこと。例えば、飲み物の例でいくと、飲み物の容器を分解していくと、缶、ペットボトル、パックが要素としてでてきます。すると、「あれ?瓶忘れてない?瓶が漏れているよね」ってことが起こります。
ダブりなくというのは、飲み物の種類を炭酸飲料、清涼飲料水、乳飲料、エナジードリンク、と分解したとしましょう。「あれ?エナジードリンクと炭酸飲料って実はかぶってるよね?」となります。こういったときに、要素に漏れやかぶっているものがあると、ロジカルシンキングの精度が落ちてしまいます。
2つ目のコツは、自問自答を意識することで、思考を深掘りしやすくなるところ。
ロジックツリーを作るときに、常に、つまり?なぜ?を自問自答し、ツリーを形状していきます。私は、色んな仕事を経験してきたから、つまり、なにができるようになったのかとか、自然が好きなのは、なぜなのかなど自分に自問自答し続ける。自分と対話し続けることで、深堀して、要素を繰り出すことができます。
MECEと自問自答を意識することで、ロジカルシンキングの精度がぐっとあがるそうです。ロジカルシンキングをするときは、この2つを意識して取り組んでいきましょう!
続いて、ロジカルシンキングの手法2つ目ということで、マトリックス。
マトリックスとは日本語で「行列」という言葉にあたります。縦横の軸に情報を並べることによって、情報を整理するという手法です。結んでいた脳内のパーツを整理して、相関関係、お互いどういう関係にあるのかをみることができます。
結んでいた脳内のパーツっていうのは、先ほど、ロジックツリーでだしたパーツのことです。この、パーツ1つ1つの要素を整理してみることがこのマトリックスです。
内容的なマトリックスとしては、重要度×緊急度というようなマトリックスがあるそう。優先順位、自分がやるべきところはどれから先なのかっていうことを見つけるための整理ですね。
先ほどの自己紹介ででてきた「パーツ」、「要素」をマトリックスに落とし込んで、「縦軸=求められていること」「横軸=好きなこと」というマトリックスに埋め込んで考えていきました。
各領域にネーミングすることで、もっとわかりやすく伝えやすくなることがある、と松本さんは言います。
①は、人に求められているけれど、自分がそんなに好きではないこと。人の役に立つこと。②は、自分が好きなことであり、人に求められること。だからwin×winなこと。③は、実は誰にも求められていないし、自分も好きじゃないこと。やらなくていいこと。④は、好きなことだけれど、人に求められていないこと。だから自分らしさ。というように、この4つをにネーミングをすると、より自分の要素っていうのは、どういうことなのか、具体的に見えてくるかなと思います。こういったグループ分けをすることで、脳内を整理して、論理的な行動をとることができるのがマトリックスです。
これを踏まえてマトリックスを実践してみましょう!
これもロジックツリー同様、正解はありません。なので、間違いもありません。
各自、思いのままに書いて良いのです!
みなさんもロジックツリーででてきた要素を①、②、③、④の中に当てはめてみてください◎
今回、松本さんに教えていただいたロジックツリーとマトリックス。
松本さん曰く、「これは答えを求めるツールではなく、あくまで、脳内、頭の中にある自分の言葉や思いなどを吐き出して、整理するためのツールです。でてきた結論というのは、十人十色、みんなそれぞれ違うよね、たくさんの方法があっていい」とのことです。
これを前提にみなさんもロジカルシンキングを日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
グループワークの時間
松本さんからロジカルシンキングについて学んだあとは、5チームそれぞれ、各拠点でプレゼンの準備です!
早速ロジカルシンキングを使用し地域の課題を抽出するチームや、まち歩きをしながらプロジェクトのイメージするチームも!
最後は写真撮影で終了
ということで、DAY3はここまで!
参加者の声をご紹介
・直接会えて嬉しかった。
・面白い発見ができた
・自分たちの意識や自分の視点はどこにあるのかを確認して、グループメンバーとすり合わせることの大事さに気づいた
・具体的な話ができた。チームがより団結できた。
・みんなができることをみんながやっている感じがしてすごくバランスが取れているのかなと感じた。
・話し合いの仕方は大事だと感じた。詰まったときにどう打開するかが重要。
・マトリックスやロジックツリーをすることでより私たちがすべきことが分かった。
・ロジカルシンキングを新たな思考法として咀嚼して、自分のものにしていきたい。
・土台(みんなの共通認識・ターゲット設定)がしっかりしていないと崩れてしまうということ。土台設定こそ、焦らず慎重にしていくことが分かった
・自分が楽しむことが大事、じゃないと続けられないという言葉に確かにそうだと納得したし、プロジェクトを考えていく上で大前提だと思った。
お問い合わせ先
ご質問などは下記へお問い合わせください。
Local Action Program 運営事務局
(合同会社hataori 内)
担当:たかはし くうが
TEL:080-4282-6681
Mail: info@hataori.co.jp
——————————-
主催:霧島市
企画・運営:合同会社hataori
協力:株式会社KISYABAREE
——————————-
※このLoccal Action Programは、令和3年度市町村振興宝くじ助成事業により開催するものです。
(合同会社hataori)