【開催レポート】かごしま1.5℃ライフスタイルワークショップSTEP3
2022年8月〜10月にかけて、hataoriでは、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)と一緒に、地球の気候変動に対する、個々人のライフスタイルの変化のきっかけをつくる実践型ワークショップ「かごしま1.5℃ライフスタイルワークショップ」を開催中!
気候変動について知り、考え、社会に提言することを最終ゴールとしたプログラムで、参加者は約2ヶ月間、4つのSTEPに取り組んでいます。
9月19日(月)のSTEP3【私のライフスタイル実践を振り返り、社会システムの変革を考える】は急遽、台風の影響で完全オンラインでの開催となりました。
まずは、前回のSTEP1・2の内容を振り返りから。
STEP1で「地球環境を知る。私の1.5℃ライフスタイルを考える」、STEP2で「私の1.5℃ライフスタイル実践期間」とステップを歩んできた参加者のみなさんの今回のゴールは、
・実践した1.5℃ライフスタイルを振り返り、利点、課題、実現へのアイデアなどが整理できている。
・社会への提言のイメージが湧いてきている
この2つのゴールに向けて、STEP3の3時間を過ごしていきます!
【”1.5℃ライフスタイル実践期間”の振り返り】
チェックイン後、始めに行ったのは「1.5℃ライフスタイル実践期間の振り返り」
IGESの大田さんから全体の傾向をまとめてもらいました。
STEP2で一番実践された分野は、「食」
フードロス削減・野菜の地産地消・ベジタリアン食など…
2週間の実践で、食はチャレンジしやすい選択肢であることに加え、ベジタリアンや地産地消の関心が高まっているのではないかと思います。
大田さんからの共有を踏まえて、個人の実践を振り返り、「こういうところがうまくいった!」「ここがなかなか上手くいかなかった、、、」という意見交換も行いました。
【平野勇二郎先生のお話】
次に、未来像の実現に向けて提言を考えていくために、改めてインプットの時間を過ごしました。
まずは、筑波にある国立環境研究所で研究員されている平野勇二郎さんのお話から。
学術的な統計を用いながら、どのように社会に影響されていくのかを専門的にお話していただきました!
「日常生活の中で、我慢しなくてもCO₂排出量を減らしていくことはできる。」
例えば、自販機のコーヒーか喫茶店のコーヒーか迷う際にオプションカタログを使ってCO₂排出量確認したりすることが、脱炭素型ライフスタイルに繋がるとお話してくださいました。
【鹿児島市の取り組みや課題のお話】
鹿児島市環境政策課の有村さんから「ゼロカーボンシティかごしま」実現に向けた現状と課題についてのお話もしていただきました。
そもそも「ゼロカーボンシティとは?」
鹿児島市が国際社会の一員として、脱炭素社会の実現を目指し、2050年までに本市の二酸化炭素排出量を実質ゼロにするため、市民や事業者と一体となって取り組むことです。
鹿児島市の現在の課題は、ガソリンなど自動車の燃料に由来するCO₂排出量が多いことや、省エネ対策は浸透しているのに対してエネルギー消費が削減していないことだそう。
鹿児島市の取り組みとしては、ゼロカーボンチャレンジを一定期間取り組んでもらった方にエコグッズが当たるキャンペーンや電気自動車・燃料自動車普及のため、電気自動車等を購入またはリースされる方へ補助制度などを設けていますが、まだまだ普及は進んでいないそうです。
鹿児島市の課題やそれを取り巻く環境について聞く時間は、これから参加者が提言案を考えていく上でとても参考になりました。有村さん、ありがとうございました!
【STEP4の提言に向けたアイデア出しの時間】
インプットの時間の後は、”STEP4の提言に向けたアイデア出しの時間”へ
今回は、参加者の関心の高い『食』そして、鹿児島市が課題を多く抱えている『交通』、『エネルギー』の3つの分野に対してアイデアを出していきます。
”個人でできること”と”企業/自治体に求めていること”をセットで出していくことで、「私たちは1.5℃ライフスタイルを選ぶから、その実践を可能にさせる〇〇な環境を整備して欲しい(例)」というような形で提言していきます。
交通・食・エネルギー、どのグループも実体験を踏まえた個人でできることやその実現のための社会に求めることがたくさん出てきました。
ここでのアイデア出しを踏まえ、参加者のみなさんは、提言に向けて過ごしていきます。多方面からアイデアが出ていたので、どんなふうに提言がまとまっていくのか、とても楽しみです!
次回STEP4は、10/23(日)に開催!お楽しみに〜✨