【開催レポート】かごしま1.5℃ライフスタイルワークショップSTEP1
この夏、hataoriでは、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)と一緒に、地球の気候変動に対する、個々人のライフスタイルの変化のきっかけをつくる実践型ワークショップ「かごしま1.5℃ライフスタイルワークショップ」を開催しています!
気候変動について知り、考え、社会に提言することを最終ゴールとしたプログラムで、参加者は約2ヶ月間、4つのSTEPに取り組みます。
8月16日(火)は、STEP1の『地球環境を知る、私の1.5℃ライフスライルを考える』をかごしま環境未来館で行いました!
午前中は、“知る”にフォーカスし、実際に、地球環境の保全のために活動されている方々の話を聞きました。
まず、大崎町SDGs推進協議会をはじめ、多岐にわたる環境活動をされている大岩根尚さんのお話。現在の拠点である、硫黄島から美しい自然を背景にリモート出演してくださいました! 53次南極観測隊として極限状態での生活を経験したことから、「必要なものってそんなにないな」ということに気付き、自分自身の“暮らしの豊かさ”を再定義したと語ってくださいました!そんな大岩根さんのお話は、地球の自然の美しさや尊さを再確認させてくれるものでした。
続いて、鹿児島大学水産学部3年生でありながら、環境アクティビストとして活動されている中村涼夏さんのお話。
高校3年生の時、環境活動家・グレタ・トゥンベリの言動に出会い、今の自分があること。そして、今年6月、スウェーデンのストックホルムで行われた国際会議に参加した際、憧れのグレタに会えた話などをしてくださいました!
中でも、印象的だったのが“コンビニで食べ物を買うときの涼夏さんの思考”についての話。 日頃から、環境に配慮して買い物を行うという涼夏さん。「容器がプラスチックではないか」「動物性の原料が使われていないか」「不当な労働力により作られていないか」などの思考が頭を駆け巡り、結局その日は、“日本産の紙パックの緑茶”を選択したと言います。この選択に対し、「我慢ではなく、新たな価値観である」という涼夏さんの言葉は、参加者がこれから取り組む“1.5℃ライフスタイル”に向けて、素敵なメッセージとなりました!
午前中の2人の環境活動家のインスピレーショントークを終え、待ちに待った昼食時間。“昔ながらの製法で作られた調味料と、顔の見える生産者さんからの食材で作られた惣菜店”がコンセプトの『そらのまち惣菜店』さんのお弁当を美味しくいただきました。
午後は、自分の思いや理想を“考える”ことにフォーカス。各自グループに分かれてのディスカッションを行いました!
まず、“2050年の鹿児島”についてのビジョンを創造。鹿児島県と鹿児島市の担当者の方から実際に県や市が取り組んでいる地球温暖化対策の話も聞いた上で、「未来の鹿児島がこんな風になってたらいいなぁ」という各自の思いを胸に、働き方や暮らし方などについて考えました。
続いて、考えた“2050年の鹿児島”を実現するために、私たちに何ができるのかについて考えるため、IGESの大田さん、赤木さんから「1.5℃ライフスタイルとはどんなものか」について教えていただきました。
地球の平均気温の上昇を産業革命前と比べ2℃以内に抑えることを絶対的な目標とするパリ協定は、近年、より野心的な1.5℃に抑えるということに全世界が決意したこと。 そうしないと、存続が危ぶまれる国が出てくることや私たちの生活にもすでに影響が出ていることを知り、“1.5℃”というワードの大切さを学ぶ時間になりました。
その上で、”1.5℃ライフスタイル”の選択肢(オプション)としてどのようなものがあるのかをIGESが作成したオプション・カタログを見ながら学びました。
STEP1のワークショップの最後は、明日から2週間のSTEP 2『私の1.5℃ライフスタイル実践期間』に向けて、実際に自分が取り組む行動変容を選択!IGESのオプションカタログを参考にしながら、「これなら私にもできるかも!これやってみたかった!」と各自取り組む行動を選択、話し合いました。
自然の美しさや尊さ、環境問題とそこから見える社会問題について学び、私達のライフスタイル変革を通してそれらに貢献できることに気づきを得た1日。を得た1日。残りの3つのSTEPを通して、自分自身の考えや意識がどのように変化していくのかが楽しみに思える、そんなワークショップになりました!
参加者のみなさんはSTEP2として実際に“1.5℃ライフスタイル”を2週間実践、それを踏まえて次回は9/19(月/祝)にSTEP3をかごしま環境未来館でワークショップを開催します!STEP3からの参加もOKなので、気になる方は下記URLよりぜひお申し込みください◎
お待ちしています!
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